2016.10.07
タンカーブーツが誕生して20年以上の年月が流れた今日、今もなお人気を博すこのモデルにクローズです。
「タンカーブーツ」は1995年にラコタが企画して誕生したスペシャルモデルです。
ベースとなる木型は第二次大戦中に開発された379X。ミリタリーラストと呼べばご存知の方も多いでしょう。当時はネイビーやアーミーモデルとしてアメリカ軍需に支給され、将校だけでなくドレスユニフォーム用として一般兵士の足元を飾っていた正真正銘の「軍モノ」です。終戦後ある一定期間まではボーイズ用として生産されていましたが、80年代以降は倉庫に眠ります。そして1994年にラコタの強い要望に応えて復活を遂げます。小さめのヒールカップと緩やかな曲線を描くアーチシェイプが抜群のフィットを生み出す379Xは、もっとも日本人の足型に合う木型の1つでしょう。
「タンカーブーツ」の代名詞であるノルウィージャンフロントモックトウ。
つま先に施すこのモカシンは熟練職人による手縫いが特徴です。
木型に入れた状態でライニングまで縫わないよう細心の注意を払いながら縫っており、履いたときにステッチが足に当たりません。熟練の職人でも1日10足程度しか仕上げることができない為、希少性は勿論、ミシンとは違った温かみを感じます。サイドにヘヴィーステッチを施し、どのアングルでもアメリカ靴らしいインパクトを残すところは流石です。
素材はHORWEEN社のクロムエクセルとクッション性に優れるプランテーションクレープソールを組み合わせたタフな仕様です。多少の雨も臆することなく快適な歩行を手助けします。
現在は数多くの別注モデルが登場し、世界中で愛される存在となった「タンカーブーツ」はALDENとラコタが生み出した別品(べっぴん)です。
MATERIAL:CHROMEXCEL
COLOR:DARK BROWN
LAST:379X
OUTSOLE:PLANTATION CREPE
PRICE:¥115,500
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